Macでメモリ不足かどうか判断する方法についてまとめました。
メモリの使用状況
macOS は「メモリ圧縮」「スワップ」「メモリプレッシャー」という3つの仕組みでRAM(メモリー)をやりくりしています。この3つを理解すると、「メモリが足りているのか / 足りていないのか」が判断できます。
スワップ領域(Swap)
スワップとは、物理メモリ(RAM)が足りなくなったとき、SSDを仮想メモリとして使う仕組みです。スワップに使用しているSSDの領域をスワップ領域といいます。SSDはメモリ(RAM)よりは読み書き速度が遅いため、スワップ領域が増えるほど処理も遅くなります。また、長時間にわたってスワップ領域が大きくなるとSSDの寿命が縮む原因ともなります。スワップ量の目安は以下のとおりです。
| 状態 | スワップ量の目安 | 説明 |
|---|---|---|
| 正常 | 0〜1GB | macOS の通常動作。気にしなくてOK |
| やや逼迫 | 1〜4GB | アプリが多いときに起きる。軽い遅延が出ることも |
| 逼迫 | 4GB〜 | 明確にメモリ不足。アプリを閉じるか増設(不可なら買い替え)を検討 |
メモリプレッシャー(Memory Pressure)とは
メモリプレッシャー(Memory Pressure)とは、macOS がメモリ状況を総合的に評価した指標です。単純な「空きメモリ量」ではなく、圧縮メモリの量、スワップの発生状況、メモリの再利用効率などを総合評価しているため、本当に困っているかどうかが一目でわかり、一番重要な指標です。
| 色 | 説明 |
|---|---|
| 緑 | 余裕あり |
| 黄色 | メモリが逼迫し始めている |
| 赤 | 明確に不足。スワップ多発、動作が重い |
確認方法
① Spotlight(⌘ + Space)で「アクティビティ」と入力し、アクティビティモニタを開きます。
② 上部のタブから 「メモリ」 を選択します。
③ 画面下部に以下が表示されます。
- メモリプレッシャー(グラフ)
- 使用済みメモリ
- 圧縮メモリ
- スワップ使用領域
④ 「メモリプレッシャーの色」、「スワップ使用領域の量」、「圧縮メモリが多すぎないか(1〜2GB程度なら正常)」を確認します。
メモリ不足の対策
メモリ不足の場合、以下の対策をしてみましょう。
- 不要なアプリを閉じる
- ブラウザのタブを減らす(Chrome は特に重い)
- 再起動してメモリをリセット
上記の対策をしても、メモリプレッシャー(グラフ)の色が黄色や赤色が続く場合、メモリが多いモデルへの買い替えを検討しましょう。
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